佐々成政が厳冬に超えたといわれる『ザラ峠』。相変わらず視界は全くなし。雨も降っている。唯一、標柱の案内文字だけが、ここがザラ峠であることを教えてくれるのだった。稜線は風が吹く。少し寒い。
11時30分。『五色ケ原山荘』に到着。約5時間歩いた。しかし、最後の鷲岳の登りはきつかったな。玄関前で、まごまごしていると、ご主人から「早く中に入られ。」と声をかけていただく。雨具を脱ごうとするが、手がかじかんでいて思うように脱げない。歩いているときは、わからなかったが思った以上に体が冷えていたのだ。靴もずぶぬれになっていた。ストーブにあたらせて貰い、持ってきたお弁当を開いていると、ご主人が、「食べられ」といって、温かいうどんを持ってこられる。感激しながらいただいた。しばらく、ご主人と話をする。なんと、主人の弟さんは僕と中学の同級生だったことがわかる。一気に距離が縮まった。ここは夏に来れば、お花畑の奇麗なところだ。その頃、また仲間と来てみたいと思った。
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