小屋の前で写真などを撮っていたら、覚さんの奥さまが迎えに出て来られた。ブログ用の写真を撮ってました。とは言えず、ちょっと恥ずかしかった。^^;ペンションのようなおしゃれな建物だ。築9年だという。小屋の主人、覚さんと再会。覚さんは昔と変わっていない。引き換え、自分の風貌は随分変わっているようだ。ずぶぬれの雨具や靴を脱げるだけでありがたい。淳さんと缶ビールをいただく、覚さんはコップ酒をずっとやっている。足の甲を痛そうにしているので、もしやと尋ねると「痛風」だという。仲間である。^^;そればかりか、数週間前まで、腸の調子が悪く、入院していたのだという。退院後、リハビリのつもりで、ここから五色ケ原山荘まで行ったが1時間45分かかったと言っている。それもゴム草履で。超人である。覚さんは『平の渡しの』船長でもある。1人だから、入院するのも大変だったらしい。
失礼ながら宿泊客はそんなにおられないのでは、と思っていたのだが、この日は15名程の宿泊で山小屋は賑やかだった。年齢層も広く、常連客さんも多い。ロケーションもさることながら、夫妻の人柄で人が集まって来られるようだ。覚さんはずっとコップ酒を片手に、お客さんと話をする。山小屋の主人との会話もここの魅力なのだ。
覚さんの会話の守備範囲は相当広い。山登りの話、岩魚の話はもちろん、地層、植物、野菜の栽培、料理法、熊、蜂など動物、昆虫の生態、船舶などの動力などなど…話題がつきることはなかった。遭難救助の経験の話もたくさん聞かせてもらった。ランプと薪ストーブのリビングでいただく奥さまの手料理もすごく美味しかった。夫婦2人だけの営業だから、本当にアットホームな感じの山小屋だと思う。明日の朝も早いので、この日も早々に床に就いた。
翌朝、7時出発。下山したら、今度は地元で会おうと約束し、我々は黒部ダムへ向かって出発したのだった。奥さまが最後まで手を振って見送ってくださった。ありがとう。
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