2009年4月23日木曜日

抽象画のように

どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんも吹きとばせ
「風の又三郎」宮沢賢治  賢治は、擬音がうまいな。

以前、司書のIさんは、同じく賢治の「やまなし」って、意味がわからないよね。と言っておられた。うん。確かに。絵でいうと抽象画のようだよね。
以前、女房と抽象画について、論になったことがある。
ぼくは、自分の作品の意味が相手に伝わらないのなら、それを作品として人に見てもらう意味なんてないんじゃない?と言ったんだ。そしたら、彼女は、抽象画って人によっていろんな見え方があっていいんだよ、想像すればいいんだよと言う。参りました。そのとおりですね。

本だって絵だって自分で自由に感じればいい。ときには、作者以上の想像力で作者本来の作品を超えることだってあるかもしれない。しかし、カント先生は言った。人の想像力は経験を超えない、と。だから子供にはいろんな経験をさせてあげたいと思う。本だって子供のころは絵本がいい。経験がないのに想像なんてできないだろ。

庭の石楠花(しゃくなげ)がきれいに咲きました。葉っぱの形がうさぎの耳みたいなんだよ。

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