「突入せよ! あさま山荘事件」DVDで観る。原作は佐々淳行著『連合赤軍「あさま山荘」事件』だ。この昭和史に語り継がれる事件は38年前のちょうど今の時期に起きたのだった。若き日の佐々氏の視線で事件が描かれる。当時、佐々氏は後藤田警察庁長官から特命で、銃器を乱射する犯人に丸腰で挑み、殉職者を出さず人質の無事保護と犯人を生け捕りにせよ、という指令を受け現場指揮に当たるのだった。事件は長期化し、日を追うごとに心理的に追い込まれ、現場の混乱している様子が描かれている。情報の集約と共有、指揮系統が明確であることの大切さを訴えておられるのだろう。「危機管理」という言葉もまだなかったであろう時代に起こるべくして起きた事件だったのかもしれない。人質は無事保護、犯人は逮捕されたが、警察官2名の殉職。払った犠牲は大きい。そして、この事件は、いまだ終わっていないのだ。
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